Q. まずお名前をフルネームでお願いします。
稲盛 尊さん
稲盛 尊です。
Q. 今、どのような警備をされているのですか?
稲盛 尊さん
今は、ゲストハウスの施設で警備をしています。具体的には、宿泊ゲストに対する対応、そして館内・外周巡回などを行っています。
Q. 長く警備のお仕事をされている稲盛さんが、特に意識されていることや、やりがいを感じる点はありますか?
稲盛 尊さん
やはり緊張感は常にあります。何かあった時にはやはり責任が伴いますから。通常何もなければ良いのですが、やはり「いざという時」の対応を、お客さんから見られています。その対応がどうなされるのか、という点が重要だと考えています。信用信頼を得るためには、制服にしても、言葉遣いにしても、日頃の心がけが表に出てしまうものです。お客様には常に見られていますから。
態度が悪かったり、言葉遣いが雑だったりすると、お客様に悪い印象を与えてしまいます。見た目がしっかりしているだけでも、お客様としては安心感に繋がります。まさにそういった日頃の積み重ねが大切だと感じています。
Q. 今までで、警備員としての「出番だ」と感じるような、緊迫した事態に直面したことはありますか?
稲盛 尊さん
やはり日によってはありました。警報盤の誤作動や、故障への対応などですね。そうした場面できっちりと対応することで、信頼してもらえるようになります。私は1回や2回ではなく、以前の勤務先には9年ほどいましたから、そうした経験も積み重ねてきました。
Q. 隊長職も務めていらっしゃいますが、隊長になるのはどのような経緯でしたか?
稲盛 尊さん
きっかけは会社の辞令でした。私は周りよりも2、3年ぐらい早く隊長になりました。この仕事は、経験が一番だと感じています。経験がないまま何も起こらずに終えるのが一番いいのかもしれませんが、いざという時に困ってしまいます。何かあった時に、それを乗り越えてスキルがアップしていく。隊長クラスの人間が慌てていたりしたら、お客様に不安を与えるので常に冷静に対応できるよう心がけています。
隊長になると、隊員の方々への教育についても責任が伴います。特に隊長が模範を示せなければ、隊員も仕方ないと言われてしまうことがあるので、その点は注意しています。
Q. 今後、キャリアアップとして、どのような展望をお持ちですか?
稲盛 尊さん
年齢がもう60歳を超えましたので、これからは後輩に関して、次の隊長になってもらいたいと考えています。私自身は一歩引いて、若い人を前へ出す役割を担っていきたいです。若い人が頼られる隊長となり、それによって彼らも育っていくからです。今後は、人を育てていく、バックアップをしていく方が、会社的にも良いと考えています。
Q. 50歳を過ぎてから転職されたとのことですが、警備業界はチャレンジしやすい環境でしょうか?
稲盛 尊さん
50歳を過ぎてからの転職では、最初苦労しました。そんなに覚えることないかな、と当時は軽く考えていたのですが、覚えることは多いですね。研修などで教える立場にあるため、まず僕らが知っておかないと教えられないからです。
それでも、この業界は比較的チャレンジはできると思いますよ。いくつになってもチャレンジしてできる仕事だと思います。
セキュリティの仕事は、給与面などで一般の会社と比べると低く見られがちな面もあります。しかし、世の中を考えると、警備という仕事は必要なものです。若い人たちが入ってくるためには、きちんとした体制を整えていくことが重要だと考えています。